小さく産まれた子どもと家族の会「一歩」@上尾.さいたま

埼玉県さいたま市、上尾市を拠点にした低出生体重児の家族会ブログ

2022年 世界早産児デー写真展

昨年に引き続き、今年も上尾市西保健センターをお借りして、「小さな命の写真展」を開催しました。

無事に二日間終えて、ホッと一安心しています☺️

今年の写真展は、事前にネットニュースに取り上げて頂いたこともあり遠方から会いに来てくれる方も多く、皆さん本当に色んな思いを持ち、上尾市まではるばる足を運んでくれたんだなと感じました。

 

今年は、自分もリトルベビーで産まれました❣️という大人になった方々がたくさん来てくれました🥺

「700g台で産まれた15歳の女の子」

東京から来てくれました。今は音楽の勉強をされているそうです。自分のことを話すことで今不安を感じながら育児しているリトルベビーの家族の力になればと発信を続けています。本当にしっかりしたお嬢さんでした💓

 

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「800g台と900g台で産まれて27歳になった双子の姉妹」

千葉と東京から来てくれました。NICUで看護師さんとやりとりした成長日記をお母さんから見せてもらい、見るたびに泣いてしまうと。「私たちは生きていればオッケー!って育てられたからすごく生きやすかったです。小学校も中学校も特に困った覚えはないです笑笑」「私たちは小さく産まれたけど、それも踏まえて今の経験に繋がっている。自分達を生かしてくれた全ての人に感謝、小さく産まれたけど幸せいっぱいだよ」

全ての言葉に救われました。娘も24年後、そう思ってくれたら良いな🥹💕

 


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みんなとっても素敵な大人になっていました。きっと、ご家族から「生きてるだけですごい」と大切に育ててもらったんだろうなと感じました。

 

「600グラム台で産まれた33歳の娘さんをもつお父さん」

順調に育ってもなんらかの問題が出るのではないかとずっと心配だった。でも、今は2人のママをしている。大丈夫ですよ。

そっか、娘もママになれるのかもしれないんだな🥹また未来が見えてきました。

 

「18年前にリトルベビーを出産したお母さん」

私の時もこういうの欲しかった。誰にも話せなくて頼れなくて辛かった。子供は大きく成長して今は大学生ですと涙ながらに話してくれたお母さん。

子どもがどんなに大きく成長しても、自分がリトルベビーを産んだこと、不安の中で育てた日々など消化しきれない思いは別問題。写真展に来てくれたことで、このお母さんの気持ちが少しでも軽くなれば良いなと思いました。

 

とっても小さく産まれてまだお子さんが入院中のお母さん。「この中でもうちの子が1番小さい、、、」と不安そうでしたが、たまたま出生体重の近いお子さん(一歳半)と一緒に来場してくださったご家族とお話しすることで少し表情が明るくなった様子でした。

キッズスペースでは家族会サポーターの助産師さんが見守る中、同じタイミングで来場したご家族同士で交流をしていました。

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上尾市で今年度から運用を開始している「あげおリトルベビーハンドブック」の展示ブースでは、「PDFをコピーしたものではなく、この製本されたハンドブックが欲しいんです」とおっしゃる上尾市外の方が本当に多く、心苦しかった。私も以前、市外だから渡せないと言われた本人でした。なのに自分も今はそう言わないといけない現実。埼玉県版も作成中ですが、本当に当事者が納得する形で運用できるのか課題山積み状態😔

上尾市外でハンドバックをお求めの方々には、静岡のリトルベビーハンドブックのご紹介をさせてもらいました🥺

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上尾市保健師や、市議会議員、副市長など上尾市の職員がたくさん来てくれました。改めてリトルベビーに関する意識が高い市だなと思いました。

 


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同じ県内の方は、「上尾市はいいな」と言ってました。数十年前にご出産されたお母さんは「私の時にもこういうのあったらよかったな」と言ってました。

でも、私が娘を産んだ3年前も、何もなかったんです。上尾市保健師に対しても、「何もわかってもらえない、頼れない、、、」と心を閉ざしていました。家族会もありませんでした。誰かが動かないと何十年経っても変わらないんだなと思いました。

仕事と育児と家事をしながら一から立ち上げて進めてきた家族会の活動。

でもこの活動をすることで、「リトルベビーに優しい上尾市」になるために少しでもお役に立てたかなと感じました。

 

埼玉県を動かすことは、かなり難しい。。。一般人の主婦ができることは少ないけど、これからも一つ一つ、リトルベビーへの理解が広がるよう、できることをできる範囲でやっていきたいと思っています😊💕

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